竹内牧場
竹内牧場へようこそ
松阪牛の良産地櫛田川流域の
豊かな自然に囲まれて
スギモト契約牧場である「竹内牧場」は、昔から松阪牛の産地として特に名高い、櫛田川流域に位置しています。
自然に恵まれた 肥よくな大地で、美しい水を飲んで育つ竹内牧場の牛たち。良質の穀物(とうもろこしや稲わら)のみを飼料として与え、愛情を込めて飼育されています。
等級を超えた「最高の松阪牛」を育てるためのたゆまぬ努力
牛の肉質には、1等級~5等級までのランクがあり、5等級が最上質とされています。しかし、「最高品質と認められても、さらに上を目指し、美味しさでもっと感動していただきたい」。そんな思いから、竹内牧場では「格付けを超えた最高の松阪牛」を育てることを目指し、日々研究を重ねながら、妥協をゆるさない肥育を行っています。
毎日の世話はもちろん、飼料、飼育設備など、気を配るポイントは多岐にわたります。長年、牛と向き合ってきたプロの経験と勘、そして情熱が、最高級の牛を育てているのです。
竹内牧場の一日(主な作業の流れ)
※朝〜お昼の作業 AM9:00 〜 AM12:00 の箇所
※日によって作業内容が変わります
飼そう(エサ箱)の掃除
まずは、エサ箱を掃除します。ただ綺麗にするだけではなく、フンの状態などを見て健康かどうかをチェックすることも、大事な作業のひとつです。
エサやり ポイント1
子牛と成牛(大きな牛)に別々のエサを与えます。子牛のエサは、成牛よりも高タンパク低カロリー。牛の食欲もチェックします。
エサを合わせる
午後に与える稲ワラ・小麦ストローなどのエサ(粗飼料)を、コンプリートフィーダーで混ぜ合わせます。
飼成牛の出荷
トラックに乗せるとき、牛をたたいたり、無理に引っ張ったりすると、ストレスがかかり、肉の色が悪くなるので、気を付けて乗せます。
牛床の掃除 ポイント2
牛を移動させ、牛の寝床を掃除します。フンなどを取り除き、新しいオガを敷きます。取り除いたフンは、たい肥作りに使用します。
たい肥を作る
たい肥場で撹拌・発酵させたフンをコンポ(急速発酵たい肥化装置)へ投入し、さらに発酵させ、良質のたい肥を作ります。
牛の健康管理など
体調の悪い牛の世話や、伸びた爪を切ったりなどのケアをします。また、毛の艶や血行促進のために、ブラッシングなども行います。
子牛の導入 ポイント3
宮崎県へは毎月、兵庫県但馬へは一年に2回程、子牛を買いに行きます。到着した子牛には、予防接種や、ツノを切る作業などを行います。
お昼〜夜の作業 PM14:30 〜 PM18:30
飼そう(エサ箱)の掃除
午後にも再度飼そうの掃除を行います。
エサやり/増しエサ ポイント1
牛1頭1頭の育ち方に合わせ、栄養価の高い飼料を与えるなど、バランスを整えます。
その他
牛舎の掃除、牛の健康チェック、明日の朝に与えるエサの調整などを行います。
ポイント1エサへのこだわり
餌には、「粗飼料(そしりょう)」と「濃厚飼料(のうこうしりょう)」があります。「粗飼料」は、稲ワラや牧草のことで、牛の消化機能を安定させるために必要な繊維質を大量に含んだ飼料です。また、「濃厚飼料」は、デンプン質やタンパク質を多く含んだ栄養価の高い飼料で、トウモロコシ、麦、大豆などが配合されています。成牛用の「濃厚飼料」には、竹内牧場専用の指定配合飼料を使用しています。
飼料の質や配合は、肉の味に影響します。吟味した飼料を用い、1頭1頭に適した配合や量を考えながら与えています。
ポイント2循環型の飼育を目指す、たい肥作り
スノーブロワ(除雪機)を使って、たい肥を細かくし、発酵させた後、コンポ(急速発酵たい肥装置)に入れ、さらに発酵させ、良質のたい肥を作ります。コンポには脱臭槽があり、においも抑えられています。
良質のたい肥は「野菜が良く育つ」と、野菜農家さんに喜ばれています。農家で育てた作物が、牛の餌になり、またたい肥を生む。そんな循環型の飼育を目指しています。
ポイント3子牛の導入・飼育
子牛の買い付けは、プロの目利きが問われる仕事です。見た目の良さだけではなく、「竹内牧場に適した子牛かどうか」など、様々な点を判断して選んでいます。
そして、導入された子牛は、「三重県松阪食肉公社」の確認を受け、トレーザビリティを行えるよう、個体識別管理を行っています。
子牛の時期は、「腹づくり」といって、大きな胃をつくる為の大切な時期です。広い部屋で適度に運動し、低カロリー高たんぱくの飼料を食べながら、体の基礎を育てます。
私たちが育てています
丹精込めて育てた牛たちですから、その美味しさに感動していただければ、これ以上嬉しいことはありません。
以前、ホテルで出された松阪牛の美味しさに驚き、生産地を調べ、宮城県から「竹内牧場」へわざわざ足を運んでくださった方がいらっしゃいました。この仕事をやっていて、本当に良かったと思った瞬間でした。
早朝から夜まで、常に牛の事を考えながら、妥協を許さずに行う飼育の仕事は、決して楽ではありません。それでも、安心・安全で美味しい最高の松阪牛を育てるのは、やりがいがあります。何より自分たちが楽しみ、誇りを持って飼育していることが、牛にも伝わっているように感じています。
竹内牧場では、スギモトさんと二人三脚で牛の生産に取り組んでいます。これからも、お客様に変わらぬ美味しさをお届けするために、日々、尽力を重ねていきたいと思います。